銀行が国債保有を減らしている?

地銀、脱国債じわり 相場変動激しく損失の恐れ、外債投資にシフト
日本経済新聞 2013年6月17日月曜 朝刊5頁

【銀行】 国債から抜け出しブタ積みへ リスクを嫌う大手行運用の性
週刊ダイヤモンド 2013年6月15日号 15頁

(※ 会員でないと全部読めません。)

このところの国債価格、利率の乱高下で銀行が保有にリスクを感じ、国債から離れる動きがあるようです。

そのお金がどこに行くのか?
海外の株や債券に行く動きと、日銀の当座預金に預ける動きの2つの記事です。

これらの記事から考えることは、
銀行という大口の国債の買い手が減っても、日銀の直接引き受け(財政法第5条により本来は違法行為)で国は国債を発行するのではないか、ということと、
お金の行き場が無くて日銀の当座預金に預けているのに、金融緩和して銀行にお金を流すことは無意味なのだろう、ということです。

垣田拓彦

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年金・医療に切り込み財政規律を取り戻せ

日本経済新聞(2013年4月24日朝刊2頁)
電子版記事は残念ながら有料会員限定なので、図書館等で紙面を見てください。

また、ほぼ同趣旨の記事が、週刊ダイヤモンド(2013年1月15日電子版)にもありましたので、合わせてどうぞ。

世間で注目を浴びている「アベノミクス」ですが、これが3本の柱(3本の矢)から成っていることは皆さんもご存知かと思います。
1.大胆な金融政策(日銀が黒田新総裁の下で2年以内に市場に出回っているお金の量を2倍にすることによって2%程度のインフレをターゲット)
2.機動的な財政出動(緊急経済対策の規模は、2012年度補正予算、地方、企業負担分等もろもろ込みで20兆円)
3.成長戦略

このゼミのテーマとの絡みでは、3つめの「成長戦略」の内容に注目しておいてください。週刊ダイヤモンドの記事が指摘しているように、日銀が2%のインフレを目指すということは、当然金利は上昇し、利払いがかさみ、さらに累積債務は雪だるま式に増えていくと考えられます。そうでなくても、長期的には人口高齢化が、さらなる社会保障支出財政を悪化を招くことは明らかなわけですから、社会保障(特に年金)が「財政再建の本丸」であるとの指摘は的を得ていると思います。

一方、成長戦略の中身も、戦略的産業に高齢化によって成長が期待される産業を挙げており、雇用面から長期的成長を生み出す要因として更なる女性の労働参加を促しつつ子育て支援を強化するなど、ゼミで扱ってきたテーマが満載です。

中嶋