年金・医療に切り込み財政規律を取り戻せ

日本経済新聞(2013年4月24日朝刊2頁)
電子版記事は残念ながら有料会員限定なので、図書館等で紙面を見てください。

また、ほぼ同趣旨の記事が、週刊ダイヤモンド(2013年1月15日電子版)にもありましたので、合わせてどうぞ。

世間で注目を浴びている「アベノミクス」ですが、これが3本の柱(3本の矢)から成っていることは皆さんもご存知かと思います。
1.大胆な金融政策(日銀が黒田新総裁の下で2年以内に市場に出回っているお金の量を2倍にすることによって2%程度のインフレをターゲット)
2.機動的な財政出動(緊急経済対策の規模は、2012年度補正予算、地方、企業負担分等もろもろ込みで20兆円)
3.成長戦略

このゼミのテーマとの絡みでは、3つめの「成長戦略」の内容に注目しておいてください。週刊ダイヤモンドの記事が指摘しているように、日銀が2%のインフレを目指すということは、当然金利は上昇し、利払いがかさみ、さらに累積債務は雪だるま式に増えていくと考えられます。そうでなくても、長期的には人口高齢化が、さらなる社会保障支出財政を悪化を招くことは明らかなわけですから、社会保障(特に年金)が「財政再建の本丸」であるとの指摘は的を得ていると思います。

一方、成長戦略の中身も、戦略的産業に高齢化によって成長が期待される産業を挙げており、雇用面から長期的成長を生み出す要因として更なる女性の労働参加を促しつつ子育て支援を強化するなど、ゼミで扱ってきたテーマが満載です。

中嶋